■取り付けに必要な物
○ 精密配線用電工ペンチ：0,5m㎡の心線圧着が出来るもの2,0m㎡の被覆圧着が出来るもの
○ 電工ペンチ(普通サイズ)：一般に多くあります、1,25～5,5m㎡用
○ ニッパ ：ハーネスの切断に使用します。
○ ドライヤー ：振動、曲がり対策のために、端子圧着部に熱収縮チューブで補強します。
○ サービスマニュアル：関係するパーツの場所や、異常発生時の原因追及に必ず必要になります。 スズキ ＧＳＸ１３００Ｒハヤブサ用
■取り付け前に確認していただく内容
○ ハーネスの状態フルパワー化など、すでにメインハーネスに加工がしてある場合があります。断線、折れ曲がりはないか？取り付け前は、どのような状態だったか、 必ず確認しておいてください。
○ ECMの状態
ECM自体がフェンダーレスキットなどによって ノーマル以上の振動が加わっていないか？を確認してください。ひどく振動がありますと、加工した部分が非常に弱くなります。どうしても振動している場合はスポンジなどを利用して保護してく ださい。
○ FI警告灯
取り付け前に異常がないか必ずご確認してください。点灯または、点滅がなければOKです。
○ 付属パーツの数量
取り付けには、メインハーネスの切断などの作業が含まれます。欠品が有りますと作業が中断してしまい走行できなくなりますので必ずご確認下さい。
■ 付属パーツ一覧
〇 FAL.CON本体 ×１ 〇 信号ハーネス ×１
○ ４Ｐカプラ オス(打刻JST 1S)×１ ← ○ ギボシ端子 メス ( JST 4 )×５
○ ４Ｐカプラ メス(打刻 LJST )×１ ← ○ ギボシ端子 オス ( JST 4 )×５
○ オススリーブ ×１ ← ○ オス端子ギボシ(JST3) ×２
○ メススリーブ ×１ ← ○ メス端子ギボシ(JST3) ×２
○ 熱収縮チューブ ２φ×１２㎝ ×１ ３φ×４㎝ ×２
※ギボシは、オス・メス各１個予備として付属
■取付手順
シート、タンデムシートを取り外す。
１，メインハーネスの加工
① バッテリーの、プラスマイナス両端子を取り外します。
② バッテリーケース左側を通るメインハーネスを上に出します。
③ 配線保護カバーを剥がします。
④ ECMカプラ左側（進行方向で見た場合）根元部分より約１０センチ離れた部分、配線の束ごとマーキングして下さい。
⑤ バッテリを取り外します。
⑥ 次の４本をマーキング位置にてカットします。
配線色 配線の位置 役割
O/W (ｵﾚﾝｼﾞ/ﾎﾜｲﾄ） ECMカプラ右側より。太めの線です。 電源
Y/Bl (ｲｴﾛｰ/ﾌﾞﾙｰ） ECMカプラ左側より。 回転信号
P/B (ﾋﾟﾝｸ/ﾌﾞﾗｯｸ） ECMカプラ左側より。 ｽﾛｯﾄﾙ信号
G/B (ｸﾞﾘｰﾝ/ﾌﾞﾗｯｸ） ECMカプラ左側より。 吸気圧力信号
写真は配線をカットし、端子を 取り付けてまとめたものです。
⑦ カットした配線をそれぞれ折れ曲がりのないように、長さをそろえてまとめます。
⑧ 配線先端部の被覆をストリップします。４ミリ程心線が出るようにして下さい。
⑨ φ３×４㎝の収縮チューブを２等分します。→O/Wに通します。φ２×１２㎝の収縮チューブを６等分します。→O/W以外に通します。
⑩ 端子を圧着します。
メインハーネス側の４本 → メス端子(打刻JST4)を取り付けます。
ECM側の４本 → オス端子(打刻JST4)を取り付けます。
※取付には精密配線用の電工ペンチを使用して下さい。
O/W線のみ太いので補助的に普通サイズのペンチを使用し確実に圧着して下さい。
注 意
圧着の工程は非常に重要です。まず心線から圧着して下さい。次に軽く配線を動かして心線がしっかり圧着されているかを確認します。（この時に引っ張り過ぎますと、抜けて元に戻せなくなりますので、抜けない程度にお願いします。） その後、被覆を圧着しますが左右のツメが、被覆の中央にしっかり食い付くように圧着して下さい。配線が端に寄ったまま片方のツメのみで圧着されているような状態ですと、抜けやすくなります。１カ所でも不具合が生じますと、走行不能の状態になり、補機類の破損にもつながる恐れがあります。万全の注意を払って頂き作業を行うようお願いします。
⑪ 各圧着部に収縮チューブを取り付け、ドライヤーで温めて密着させてください。
（ドライヤーでの温めすぎに注意して下さい。）
⑫ カプラを取り付けした後でも自由に取り回しが出来るように、ECM側の配線は束の外に出しておきます。 メインハーネス側も長さをそろえて、４本のうち１本だけ折れ曲がったりしないように長めの配線は遠目の取り回しをして他の配線にそろえて下さい。 端子をカプラに取り付けます。
※カプラ拡大写真
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４ピンカプラオス メインハーネス側 メス端子４本を入れる |
４ピンカプラメス ECM側 オス端子４本を入れる |
| 1 | Y/Bl | ｲｴﾛｰ/ﾌﾞﾙｰ |
| 2 | O/W | ｵﾚﾝｼﾞ/ﾎﾜｲﾄ |
| 3 | G/B | ｸﾞﾘｰﾝ/ﾌﾞﾗｯｸ |
| 4 | P/B | ﾋﾟﾝｸ/ﾌﾞﾗｯｸ |
注 意
各端子は必ずカチッと音がするまで差し込んで下さい。音がしない場合は、端子のかえし部分の開き具合を確認し、開いていない場合は指などで開き、再度音がするまで差し込んで下さい。音がしましたら軽く引っ張り、配線が抜けてこないことを確認して下さい。
⑬ カプラを取り付けしましたら、一度はめてみて下さい。オス・メス側それぞれの配線の色の一致、オス・メス端子が逆になっていないかなどを確認して下さい。
⑭ アース線を加工します。
左側ECMカプラの角より出ているB/W(ﾌﾞﾗｯｸ/ﾎﾜｲﾄ)の配線を中央付近でカットします。 カットしましたら,被覆を５㎜程心線をストリップします。
⑮ カットした配線の、メインハーネス側にメススリーブ、ECM側にオススリーブをあらかじめ通しておきます。
⑯ 端子(JST3)を取り付けします。
オスギボシ(JST3)→ECM側に取り付け
メスギボシ(JST3)→メインハーネスに取り付け
※圧着には普通サイズの電工ペンチを使用します。
注意
このアース線加工において、オス・メスギボシの位置は、上記の指定を必ず守って下さい。 誤って逆に付けますと、ファルコン本体及びエンジンの破損につながるおそれがあります。
⑰ 加工は以上で終わりです。メインハーネスやカプラを取り付けした配線に絶縁テープなどでまとめます。（加工したアース線は出しておきます。） ハーネスのとりまわしを元に戻し、バッテリーを乗せた状態で取り付けしたカプラ同士が届くことを確認して下さい。（ノーマル状態に戻せることを確認します。）カプラをつなぎノーマル状態 にしたところです。
⑱ バッテリーの端子をつなぎ、一度エンジンを始動させ、不具合の無いことをFIランプなどで確認します。もし以上があればエンジンを停止し、加工した部分等をテスターにて点検します。
■信号ハーネスの取り付け
① バッテリー端子は外しておいて下さい。
② カプラ、ギボシをそれぞれ差し込みます。
③ 信号ハーネスをなるべく、バッテリーの脇に取り回します。この際配線（本体側、信号ハーネス側）に無理が掛からないようにお願いします。 特にバッテリーのマイナスターミナル側へのショートを起こさぬよう、ターミナルとハーネスが接触する事をさけてください。 信号ハーネスには、＋電源が含まれていますので接触によるショートは、車体側、補機類側に重大な損傷を与える可能性があります。十分に注意して下さい。
④ ファルコン本体取り付けカプラ側は、シートレール右側付近を通し、テールＢOX内にもっていきます。
ファルコン本体の取り付け
① カプラを信号ハーネスに差し込みます。
② ファルコンを雨のあたらぬ場所に置きます。この際シート裏面の出っ張りなどで画面を押さない事を確認してください。ファルコン本体は、とてもデリケートなパーツですので振動、水の影響を受けない場所を確保して下さい。取付には、マジックテープ＋両面テープ等が効果的です。洗車等の際は本体を取り外して行って下さい。
③ 取扱説明書を参照し、作動を確認します。
初期設定データ ハヤブサ
センタータイプ → ３、Pressre を選択します。
センサーナンバー → IN →０３ → OUT →０３
気筒数 → ２、を選択します。
スロットルセンサタイプ →
を選択します。
スロットル開度学習（忘れずに行って下さい。）
※ ハヤブサの場合車輌の性質上、スロットルオフの状態でも１～２％の表示になりますが問題ありません。
グラフスケール設定データ
Pr：吸気管圧力 → －７６０㎜Hg～＋２，０㎜Hgを選択します。
Ne：エンジン回転数 → ０rpm～１００００rpmを選択します。
Cr：エア補正率 → ±３０％を選択します。
以上の内容は、取扱説明書と併せて使用します。
注意
● 本製品の異常・故障時使用の際には、お客様では絶対に修理・対処はしないでください。 誤った処置を行った場合、感電や火災並び電装品が破損する恐れがあります。
警告
● 使用の際に、本製品に異音・異臭などの異常が感じられた場合には、本製品の使用をすみやかに中止し、お買上げの販売店または、With me.P.R.Tへお問い合わせください。そのまま使用を続けると、感電や火災並び電装部品が破損する恐れがありま す。
● 本製品、価格、外見等はは予告なく変更することがあります。
● 本取扱説明書は、予告なく改版する場合があります。
● 本製品は、日本国内での使用を前提に設計したものです。海外では使用しないでください。
本製品の仕様
● 作動電圧 DC8V～DC16V
● 動作温度 -20℃～+60℃
お問い合わせ
株式会社ＷＩＴＨ ＭＥ WITH ME PROFESSIONAL RACING
TEL 03-5838-7397 FAX 03-5838-7398
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